看護師と優しさ

看護師や介護の仕事をしていると、「大変な仕事だね」といわれる一方で、「優しい人なんだね」というイメージがつけられます。
もちろん、看護も介護も、病気や怪我、高齢などで心身ともに弱っている人の心身のケアや、日常生活の支援を行う仕事なので、いらいらしやすい人やすぐに不機嫌になったりする人には勤まらない仕事です。
優しいということは看護や介護、そのほかの接客業を行うに当たって非常に重要な資質ということができます。
しかし、一般的にいう「優しさ」は、看護や介護の世界でいうところの優しさとは少し違います。
一般に、優しさといえば、患者さんや利用者の訴えを何でも聞いてあげる人というイメージがあります。
しかし、看護師や介護職員がこんな状態ではよりよい看護や介護は提供できません。
看護や介護を求めている人たちのほとんどは、なるべくなら自立したい、自分でできるところは自分でできるようになりたいと考えている人が多いです。
そんな自立を目指している人たちに何もかも前もってやってあげることは、決して優しさでも、気がつくことでもありません。
患者さんや利用者さんの自立を妨げていることに他ならないからです。
看護師や介護職員の優しさとは、実はこういった相手の長期展望に立った視点が非常に大切です。
患者さんが将来どうなって生きたいのか、寝たきりにさせないためにはどうしたらいいのかなどを常に考え、時には挫折しそうになる患者さんを叱咤激励することも優しさの一つなのです。

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